ルールブックを読むだけで、サッカーのプレイヤーになれるわけではないように、ActionScriptも、本を勉強すれば使えるというものではありません。
まずはグラウンドにでて、見よう見真似でプレイする中で、そのときどきに必要なルールを学び自分なりの技を体得していくものです。
したがって本書は、ActionScriptを覚えるためではなく、読者が実際にサンプルを作成する過程で「ActionScriptの使い方」を学び、自在に応用できる知恵を身に付けていただくことを目的にしています。
 
  本書の内容について、理解できないことや補足説明が必要なときは、どんな些細なことでも専用の掲示板でお尋ねください。 納得のいくまで憲ちゃんが直接回答させていただきます。

  ActionScriptはFlashアニメを補完するものですから、Flashソフトで簡単な描画やモーショントゥイーンなどの基本テクニックを使えることが前提です。
そのうえで・・・
@はじめてActionScriptなるものに取り組もうとお考えの方
AかつてActionScriptに挑戦し、むつかしいのであきらめた方
B市販のサンプル集などを転用してActionScriptを使った作品を制作した経験はあるが、その後の応用や展開ができない方
  現在、最新のソフトはFlash8ですが、ActionScriptの基本的な考え方や書式はすべてFlash5バージョンの延長線上にあります。
つまり上位バージョンになるほど、ベースであるFlash5に新機能や新しい書式が順次追加されているだけのことです。
本書はActionScriptの基本的な使い方を学ぶことが目的ですから、特にことわりがない限り、サンプルの作成はFlash5以上最新バージョンまで、現在お使いのソフトそのままで対応しています。参考のためにご用意したこのサイトのflaファイルも、原則Flash5で保存していますので、すべてのバージョンで参照することができます。
なお本書で、Flash5バージョンで扱えない内容は、ムービークリップに直接ボタンのアクションを記載すること、描画機能、Flashのクッキー機能や通信機能及び一部のマスク機能です。
  本書では、1、2章でActionScriptを使う前提となるFlashムービーのしくみとActionScriptの概要をまとめ、第3章から第7章までは、テーマごとに設定したサンプルを順を追って制作しながら、ActionScriptを使うためのテクニックを段階的に身に付けていく構成になっています。必要な知識はそのつど解説しています。

       第1章 Flashムービーのしくみ
ActionScriptのもとになるものは編集画面で行うアニメーションの編集です。ここではFlashの基本についておさらいする意味で、モーショントゥイーンを使ったアニメーションを作成します
       第2章 ActionScriptの基礎知識
ActionScriptとは何か?どんなときにどこにどのように記載するのかなどを知り、第1章で作成したアニメーションに簡単なActionScriptを記述していきます。
   
       第3章 インタラクティブムービーを作ろう
ActionScriptの基本である、マウスの動きと連動したムービークリップの座標移動や状態の変化を中心にActionScriptの記述と実際の動作を検証します。
       第4章 文字列のコントロール
計算に必要な数値やさまざまな表示に必要な文字列について、その違いや扱い方の基本を学びます。
   
       第5章 ランダムな動き
予測できない結果や動きを演出するのに不可欠な乱数の活用方法について、パターン別に学びます。

       第6章 カラー・日付管理・サウンド
ActionScriptでは、「特別な役割をもつオブジェクト」が別に用意されています。その代表的なColorオブジェクト、Dateオブジェクト、Soundオブジェクトについて、基本的な応用のしかたを学びます。
   
       第7章 外部ファイルの読み込み
外部ファイルのなかでも特に応用範囲の広い外部ムービーの読み込みについて、理解を深めていきます。
       第8章 応用サンプル集
学んだ基本テクニックを組み合わせた応用サンプル例です。読者のアイデアでさらにユニークで発展的な作品を制作してください。
   
Appendix
やや高度なトピックになりますが、HTMLとJavaScriptの連携、Flashのクッキー機能、異なるムービー間の通信機能についてふれています。
 

本書に掲載したサンプルは、FlashQ&Aの回答で作成したものがほとんどですから、単品としてのサンプルは本書の目的においてほとんど意味がありません。したがって、いきなり気に入ったサンプルのflaファイルを開き、本書の解説と照らし合わせて分析するという活用のしかたはお勧めできません。それで理解できる方は本書を購入するまでもなく、ここでサンプルをダウンロードしてください。
重要なのは「Flash構造とスクリプトの組み合せ」から生まれるムービーの動作をイメージとして順に結びつけていくことです。
”急がば回れ!”、1ページから記載手順に従いご自分の手で「時間をかけて」制作されることをお勧めします。
「時間をかけて」というのは、ひとつの事柄がある程度理解できたとき、これ以外にも方法がないか?これができるならこんなこともできるかもしれない?などなどその場でアイデアを膨らませいろいろと思いを馳せながら、ときには即興で応用作品を作成するぐらいの遊び心をもってじっくり取り組んでいただきたいということです。決してノルマ的に作成しないことです。そしてflaファイルはどうしても上手く行かないときのカンニング用として活用してください。